しょうゆ容器、熾烈な開発競争 空気に触れず常温長期保存 (1/4ページ)

2014.6.8 08:02

 和食に欠かせない万能調味料の代表格、しょうゆの容器が変化している。これまではペットボトル型が主流だったが、空気に触れずに鮮度を保つ容器が登場。各社が開発に力を入れ、こだわりのしょうゆを販売している。(村島有紀)

 キャップがない!

 しょうゆは開栓後に空気が触れることで酸化が進み、色が少しずつ濃くなり、風味も落ちる。しょうゆ情報センター(www.soysauce.or.jp)などでは開栓後は1カ月以内に使い切ることを推奨している。しかし、食文化の多様化や核家族化などで、「1カ月では使い切れない」という家庭も多く、保存方法が課題になっていた。

 こうした中、ヤマサ醤油(しょうゆ)(千葉県銚子市)は平成21年、PID(パウチ イン ディスペンサー)と呼ばれる薄膜フィルムを使った、注ぎ口から空気が入らないパウチ型のしょうゆ「鮮度の一滴」の販売を開始。キャップはなく、常温で120日間、保存できる。使用するプラスチック樹脂原料はペットボトルの3分の1。小さく畳んで廃棄できることから、しょうゆ容器のイメージを一変させ、日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞も受賞した。

注ぎ口はラムネのように球で密閉

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