大学選びでは卒業段階での職業選択も重要な課題となる。学生に人気の就職先は金融機関で、特にみずほ、三井住友、三菱東京UFJのメガバンクが目立つ。
大学通信の安田賢治・ゼネラルマネジャーが分析する。
「安定した収入が見込めるほか、大手企業に就職したことで親も喜ぶ。何より、メガバンクには、たとえ経営難に陥っても最終的には『国が助けてくれる』という安心感がある」
就活生の希望をかなえてくれるのはどの大学なのか。多くの学生が大手金融機関入りを熱望する現在、大学の「就職力」はメガバンクへの就職者数にはっきりと現れる。
圧倒的な強さを誇るのは慶大で、みずほに108人、三菱東京UFJに102人、三井住友にも51人を送り込んだ。早大も数は多いが、卒業生数で比較すると慶大5348人に対し早大7844人のため、率でも慶大が群を抜いている。
ベスト3をメガバンク3グループが独占した一橋大も光る。一橋では東大のように官僚を目指さず、大手都市銀行入りするタイプが伝統的に多い。