インドネシア政府は、ブラジルで開催中のリオデジャネイロ五輪でのメダリストに賞金を与える計画だ。
同国の青年・スポーツ省によると、金額は金メダル獲得が50億ルピア(約3900万円)、銀メダルが20億ルピア、銅メダルが10億ルピアで、賞金とは別に年金も支払われるという。メダル獲得数の増加が目的だ。国営アンタラ通信などが報じた。
賞金に加えて国が支給する年金は、金メダル獲得が月2000万ルピア、銀メダルが同1500万ルピア、銅メダルが同1000万ルピアで、生涯にわたって支給される。この年金については、今回の五輪メダリストに限定せず、各種スポーツの国際大会で優秀な成績を残した代表選手に支給される方向で、現在は引退した過去の五輪メダリストなど29人も対象になるという。
同国は、名目ベースの1人当たり国民総所得(GNI、2014年)が3630ドル(約37万円)となっており、世界銀行の定義では中所得国(1人当たりGNIが1916~3975ドル)に当たる。
国民の所得状況からみるとかなり高額な賞金と年金について、イマム青年・スポーツ相は「賞金は支給されるが、インドネシアのアスリートが金目当てになっては困る」と強調。重要なのは、自らの限界を超えようと努力し、人生で大事を成し遂げようとする強い決意を育むことだとくぎを刺した。