2014.10.6 14:03
6日から今年のノーベル賞ウイークが始まる。今週は「医学・生理学」「物理学」「化学」「文学」「平和」の5賞。毎年、文学賞で注目される村上春樹氏(65)の受賞はあるのか。日本人候補を中心に、その行方を占ってみる。
自然科学部門
医学・生理学賞は、登竜門とされるラスカー賞を今年受賞した京都大の森和俊教授(56)に注目が集まる。細胞内の小胞体という小器官でタンパク質が折り畳まれ、正しく機能する仕組みを解明した。ラスカー賞のほか既にガードナー賞も受けており、両賞は山中伸弥京都大教授(52)も受賞している。
高脂血症治療薬「スタチン」の開発に貢献した東京農工大の遠藤章特別栄誉教授(80)もラスカー賞の受賞から6年が経過しており、期待が大きい。
細胞接着因子「カドヘリン」を発見した理化学研究所の竹市雅俊センター長(70)、細胞の自食作用「オートファジー」を発見した東京工業大の大隅良典特任教授(69)と東京大の水島昇教授(48)、脳活動を調べる機能的MRI(磁気共鳴画像装置)を開発した東北福祉大の小川誠二特任教授(80)の評価も高い。いずれも米情報会社のトムソン・ロイターが有力候補に挙げている。