【どこまで進む? 再生可能エネルギー】太田健一郎氏(下) (2/2ページ)

2014.5.19 05:00

 --再生エネから水素をつくる試みは

 「私は水素エネルギー協会と共同で、南米のアルゼンチンとチリにまたがるパタゴニアから水素を運ぶ計画を進めている。パタゴニアは一年中風が強く、風力発電に向いている。その電気を使って水を電気分解して水素をつくり、タンカーで日本まで運ぶ仕組みだ。パタゴニアは日本の約3倍の面積だが、風の強さから総発電量は日本の10倍とされている。すでに現地の風況調査を始めたほか、強風にも耐えられるよう風車メーカーにも協力を要請している」

 --水素製造には風力が向いているのか

 「風力が再生エネの中で発電単価が一番安いからだ。例えば、北海道には約500万キロワットの風力資源量があるが、固定価格買い取り制度で北海道電力が買うには電力系統の問題から制限がある。そこで風力発電で水を電気分解して水素をつくり、東京に運ぶことも考えられる。これら再生エネを使った水素製造、貯蔵、輸送技術が実現すれば、安全、安心なグリーン水素エネルギー社会ができる。水素燃料がガソリンと等価になるには30年ぐらいかかると思うが、悪化し続ける地球温暖化問題を考えれば確実に進めなくてはならない」

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