(15:30~16:00)
《記者会見の開始から30分が経過したが、報道陣によるカメラのフラッシュが、なおも理化学研究所の笹井芳樹発生・再生科学総合研究センター副センター長(52)に激しく浴びせられている》
《その真偽が疑われるSTAP現象について、笹井氏はこれまでその存在を否定していない》
笹井氏「STAP現象を前提にしないと容易に説明できない部分があります」
《笹井氏はこう語り、事前に配った資料を示しながらSTAP現象について説明を始めた》
笹井氏「STAP細胞は非常に小さな、特殊な細胞。(資料に)電子顕微鏡の写真をつけているが、ES細胞と比べても特に小さい、特殊な細胞です…」
《資料には複数枚の写真が掲載されている。電子顕微鏡の映像から切り取った灰色の細胞たち、極小のナイフで二分されていく細胞の集合塊…。笹井氏の説明は、科学的な知識の乏しい専門外の人間には難解な生物学の講義を受けているような錯覚を与える》
笹井氏「STAP現象は現在、最も有力な仮説と考えます」
《笹井氏がひとしきりの“講義”を終え、記者会見は質疑応答に突入する。記者からの最初の質問は、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の実験ノートについてだった》
《記者会見の冒頭、笹井氏は「小保方さんは直属の部下ではなかったため、ノートを持ってくるよう依頼をすることは難しかった」と説明している》