【STAPキーマン 笹井氏会見詳報】(2)「小保方氏にノート見せろとは…」「参加は最終段階、不正見抜けず」 (1/5ページ)

2014.4.16 17:55

会見する笹井芳樹・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長=16日午後、東京都千代田区(小野淳一撮影)

会見する笹井芳樹・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長=16日午後、東京都千代田区(小野淳一撮影)【拡大】

  • 会見する笹井芳樹・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長(中央)ら=16日午後、東京都千代田区(小野淳一撮影)
  • 会見する笹井芳樹・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長=16日午後、東京都千代田区(小野淳一撮影)
  • 会見で謝罪、頭を下げる笹井芳樹・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長(中央)=16日午後、東京都千代田区(小野淳一撮影)
  • 会見する笹井芳樹・理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長=16日午後、東京都千代田区(小野淳一撮影)

 (15:10~15:30)

 《新型万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の論文不正問題で、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)の上司で、共著者の理化学研究所発生・再生科学総合研究センター副センター長、笹井芳樹氏(52)の会見が続いている》

 笹井氏「本論文発表後、特に2月中旬以降には多くの質問を頂戴しながら、調査委に協力する都合上、具体的にお答えできず、大変申し訳ございませんでした。共通してお尋ねいただきましたいくつかの論文作成に関する質問を、5つにまとめ、科学的な面にかかわるものを3つに分けて説明させていただきたいと思います」

 「まず第一に本研究論文に関する私の役割についての質問です。本件論文の投稿にいたるまでの研究は、小保方さんが若山研究室の客員研究員だった2011年春より2年間行われ、その成果は、小保方さんがユニットリーダーに着任される直後の2013年3月10日にネイチャー誌に投稿されるまでです」

 《笹井氏は研究論文プロジェクトは一般に、投稿までに、(1)着想や企画(2)実験の実施(3)実験データの解析と図表の作成(4)論文書き上げ-と、大きく4つの段階があると説明した上で続ける》

 笹井氏「通常の論文ではこれらが一つの研究室で行われることが多いのですが、今回の論文は複雑な構成となっていました。第1段階は、ハーバード大学および、若山研究所の担当でした。第2段階の実験の実施のほとんどは若山研究室で、これは論文に含まれる80実験パネルのうちの75が、当時、客員研究員だった小保方さんと若山さんを中心に行ったものです。第3段階も若山研で、小保方さんにより行われました」

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