経済産業省資源エネルギー庁は15日、新潟県・佐渡島の南西沖約30キロの海底で、石油と天然ガスの試掘調査を14日から開始したと発表した。調査期間は3カ月を予定し、早ければ6月下旬から数日間にわたって海底下から石油・天然ガスを取り出す産出試験を行う。
政府主導で石油・ガスを試掘するのは約9年ぶりで、今年3月に愛知県沖の深海で産出試験を行った次世代エネルギー資源「メタンハイドレート」に続く成功が期待される。
調査は、JXホールディングス傘下のJX日鉱日石開発と、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)に委託、地球深部探査船「ちきゅう」を使って水深約1100メートルの海底で掘削を始めた。海底下約2700メートルまで掘削し、試掘地点周辺の石油・天然ガスの存在状況を確認する。