JR四国の半井真司社長は27日の定例記者会見で、これまで明らかにしてこなかった路線ごとの収支状況を初めて公表する考えを示した。将来的に一部路線を廃止する可能性を含め、路線維持について地域で議論する必要性を訴えており、その判断材料にする。
半井社長は「できれば今年夏ごろまでに自治体などによる懇談会を立ち上げ、その場で示したい」と話した。
JR四国の鉄道事業の営業損失は平成28年3月期で109億円。路線によっては相当厳しい数字が予想される。
路線ごとの収支をめぐっては、JR北海道が昨年1月、全路線の収支状況を初めて公表。全ての路線が営業赤字だったことが明らかとなった。