ライフロボティクス(東京都江東区)は、人と協働する多間接型ロボット「CORO(コロ)」を、トヨタ自動車やオムロンに納入した。今年1月に販売を開始して以来、商用ベースで受注したのは今回が初めて。
狭小空間で人との協働作業を安全に行うことを目的として開発された、ピッキング用コ・ロボット。肘回転の関節をなくし伸縮する機構を採用しており、この独自技術によって人と同程度の専有面積での動作が可能になった。
このほかの納入先は吉野家、ロイヤルホスト向けの食材を製造しているロイヤル、大手化粧品メーカー、大手物流会社など。これまでロボットの納入が難しかった生産現場や狭小空間での単純作業をコロが担い、人へのサポートと協働作業することによって高い生産性と効率性を実現していく。
繰り返しの単純作業が求められる分野は、特に人手不足が深刻化しているため、今回の納入を機に攻勢。人間が付加価値の高い仕事に専念できる環境づくりを支援していく考えだ。
同社は、尹祐根(ゆん・うぐん)・最高経営責任者(CEO)が東北大や国立研究開発法人産業技術総合研究所での15年以上の研究で培ってきた技術や知見をベースに、2007年12月に創業した。