【北京=川越一】北京国際モーターショーが25日、北京郊外の国際展覧センターで開幕した。三菱自動車の燃費データ不正問題が発覚後、初の国際モーターショーとなるが、同社は記者発表会で問題について一切触れず、人気歌手を動員してスポーツ用多目的車(SUV)の宣伝に終始した。
発表会後、広汽三菱の杜志堅副総経理は記者団に対し「(中国で販売している車は)国の認可を通っているので安心してください」と訴え、中国国内での販売への影響を否定した。
一方、三菱自から軽自動車の提供を受けていた日産自動車のカルロス・ゴーン社長は「調査結果が明らかにされるまで待つ。全ての事実がテーブルの上に出そろってから決定を下すことになる」と述べた。
関潤専務執行役員(中国事業統括)は「三菱自に商品を供給してもらった中での不具合なので、責任を取っていただく」と主張した。