2016.1.11 09:02
CO2と燃費を15%低減
建設機械メーカー、住友建機(東京都品川区)が開発した「アクティブ ハイブリッドショベル」は、従来の油圧ショベルよりも二酸化炭素(CO2)と燃費を15%低減させた。2007年度には、建機で初めて経済産業省主催の「省エネ大賞」を受賞するなど高い環境性能が評価されている。排ガス規制が世界的に強まる中で、今後は油圧と電動モーターを融合させたハイブリッドショベルの需要が増えるとみられ、さらに燃費性能を向上させた開発に力を入れている。
住友建機は現在、7.5トンから80トンクラスの中型機を中心に販売している。調査データによれば、6トン以上のシェアでは国内で10%、海外で5~6%を占め、コマツや米キャタピラー、日立建機などの後を追いかけている。やはり、顧客に喜ばれるのは、燃費性能が良い建機。住友建機は、03年からハイブリッドショベルの開発に乗り出した。
同社のハイブリッドショベルは、環境に優しく、油圧ショベルを超えるパワーを持っているのが大きな特徴だ。エンジンに加え、油圧ポンプ、大型アシストモーター、インバーター&コンバーター、蓄電装置で構成され、作業時のエネルギーを制御する仕組みとなっている。