医療開発、企業と「意思疎通」 川崎モデル、全国から視察者 (1/5ページ)

2016.1.6 06:40

有機合成室での実験の様子=2015年11月、川崎市川崎区のナノ医療イノベーションセンター

有機合成室での実験の様子=2015年11月、川崎市川崎区のナノ医療イノベーションセンター【拡大】

  • 電子顕微鏡と片岡一則・東京大大学院教授

 ■【世界へ 日本テクノロジー】成長へ新たな挑戦(下)

 日本の空の玄関口、羽田空港の国際線ターミナルから多摩川を挟んだ対岸に広がるライフサイエンス(生命科学)分野の国際戦略拠点「キングスカイフロント」。川崎市川崎区殿町地区にある40ヘクタールの土地には、世界的な医療機器メーカーや先端医療技術の開発に挑むベンチャーなど、多彩な企業が進出を果たし、ようやく街としての形が整い始めた。同市の福田紀彦市長は「地政学的な使命感を感じる」と話す。

 同市の臨海部は京浜工業地帯の中心に位置し、戦後の高度経済成長を支えた。1972年のピーク時には、同区の従業員4人以上の事業所数は約1050カ所に達した。

 しかし、その直後のオイルショックや80年代後半以降の円高の影響で製造業の海外移転が進んだ。さらに、地元の雇用や経済を支えてきたいすゞ自動車が撤退し、空洞化に追い打ちをかけた。

工業用地を開発したからといって企業がすぐに入居するとは限らない

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