イオン銀行は30日、指紋の認証のみでATM(現金自動預払機)取引ができる実証実験を来年から始めると発表した。キャッシュカードと暗証番号を使わず、生体認証のみでATM操作ができるのは邦銀初。
実験は東京都千代田区内の1店舗で実施し、来年2月15日から希望者の指紋を登録。3月下旬から利用を始める。問題がないと確認できれば全国約5500台のATMに順次広げる。
取引では、事前に登録した3本の指のうち2本をATMの専用端末にかざす。出金や入金、振り込み、残高照会ができる。預金引き出しと振り込みは通常のICキャッシュカードだと200万円まで可能だが、指紋認証の場合は当面、100万円までに制限する。