2015.12.23 06:51
三井住友信託銀行常陰均社長【拡大】
三井住友信託銀行の常陰均社長は22日までにフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今月14日に買収を完了した米シティグループが日本で展開していた「ダイナース」ブランドのカード発行枚数を、「2020年をめどに100万枚まで増やす」考えを示した。
ダイナースカードを日本で独占的に扱える権利などを引き継ぐ形で新会社「三井住友トラストクラブ」として営業を開始した。現在、同社の約顧客数は74万人。常陰社長は、三井住友信託銀の顧客に対して「ダイナースカードの加入の際に手数料を割引くことも検討したい」と発行枚数の増加に意欲を示した。このほか、ダイナースがこれまで行っていた会員向けのイベントなども拡充し、関東に加え、関西でも新たに行う方針。また、「ダイナース会員に定期預金金利の優遇サービスも実施し始めた」(常陰社長)。三井住友信託銀のグループのカード会社には三井住友トラスト・カードがあるが、発行枚数は約20万枚にとどまっている。今回の買収により、顧客基盤を大幅に広げたい考えだ。