NHKの報道番組「クローズアップ現代」でやらせが指摘された問題で、NHK経営委員会の浜田健一郎経営委員長は10日、「BPO(放送倫理・番組向上機構)の指摘を大変重く受け止めなくてはならない」として、信頼される番組作りを執行部に求めた。浜田委員長が定例委員会後、記者団に明らかにした。
浜田委員長は、BPOが政府のNHKへの対応を「圧力」などと批判したことについて、「行政や政党の行いが放送法に照らしてどうか、ということは経営委が判断するテーマではない。NHKの対応はNHKが自律的に判断すべきだ」と述べ、明言を避けた。
一方、NHKは、平成27年度上半期の中間決算を発表。受信料収入は前年同期比62億円増の3316億円で、事業収支差金は256億円の黒字となった。