ソフトバンクグループが4日発表した2016年3月期9月中間決算は、最終利益が前年に計上していたアリババの米市場への新規上場に伴う持ち分変動利益約5600億円が無くなったことが響き、同23.9%減の4266億円と最終減益となった。
一方、売上高は前年同期比10.0%増の4兆4238億円、営業利益も同21.4%増の6857億円だった。国内通信やスプリント、ヤフーの各事業で、売上高、営業利益のいずれも増加した。
苦戦が続いているスプリント事業について、孫正義社長は「固定費削減、ネットワーク改善、資金調達の多様化で、最近、反転していく自信を持っている」と話した。米携帯電話事業者の大手4社で唯一、純増数が増えているなど、改善傾向を示しているという。