NTTドコモなど国内携帯電話大手3社が25日、一斉に米アップルのスマートフォン「アイフォーン6s」「同6sプラス」を発売し、都内の旗艦店舗などで発売イベントを実施した。端末の高性能化が進む一方、派手な安売り商戦が影を潜めたこともあり、ネットワークや料金プランなどの差別化に苦心。東京は夜半から雨だったこともあり、恒例だった徹夜の長い行列はみられず、静かなスタートとなった。
ドコモは東京・丸の内のドコモショップ丸の内店で、加藤薫社長とCMキャラクターの高畑充希さんがアイフォーン購入者とともにカウントダウンなどを行った。加藤社長は「最高のアイフォーンと国内最速のネットワークを楽しんでほしい」と話し、他社からの乗り換え増加に期待を寄せた。
例年、発売前夜からアイフォーン購入希望者の行列がみられたが、今年はドコモが午前4時30分で5人、ソフトバンクとKDDIは近隣の迷惑を考えて徹夜の行列を禁止した。それでもソフトバンクは電車の始発から開店時まで約50人が行列を作った。徹夜の行列が姿を消した背景には天候不順のほか近隣への配慮、予約販売へのシフトがある。