軽2強とも最終減益 増税や首位争いの反動で販売低迷「顧客に痛税感」 (1/2ページ)

2015.8.4 06:31

 軽自動車大手2社の2015年4~6月期連結決算が3日、出そろった。4月の軽自動車税の引き上げや昨年繰り広げた首位争いの反動が響いて国内販売が低迷し、最終利益はスズキが6期ぶり、ダイハツ工業が2期連続の減益となった。国内での軽販売はスズキは前年同期より2万7000台少ない13万8000台で、ダイハツも3万2000台少ない12万8000台と苦戦し、軽への逆風の強さが浮き彫りになった。

 この日発表したスズキは、インドでトップのシェアを持つ子会社の販売が伸びたことで売上高は8.8%増の7728億円、営業利益は過去最高となる8.3%増の551億円だった。ただ、インドの子会社には他の株主もいるため利益の全てはスズキの決算に反映されず、最終利益は15.5%減の317億円だった。

 国内事業全体の営業利益も66億円減少し、スズキの長尾正彦常務役員は会見で「国内は非常に厳しい。顧客には軽への『痛税感』がある」と強調した。

 スズキとダイハツは昨年、激しいシェア争いを繰り広げ、販売台数を伸ばした。一部ではディーラーがナンバー登録をして転売する未使用車も増えたとみられ、新車販売の重しになっている可能性もある。

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