NTTドコモが、共通ポイント「Ponta(ポンタ)」の運営会社との連携に向け調整していることが12日、わかった。携帯電話加入者に付与しているポイントを「ポイント交換」などの形で、ローソンなどポンタ加盟約2万店で使えるようにする。携帯電話の新規加入が伸び悩む中、ポイントサービスの使い勝手を高めることで契約者の囲い込みを図る。
ドコモが月々の携帯電話料金に応じて付与しているポイントの使い道は、端末購入や商品券との引き換えなどに限られていた。連携の対象は携帯の個人契約者約5400万人で、年内にも開始予定。ポンタに加盟するDVDレンタルの「ゲオ」や昭和シェル石油などでも使えるようにする。
携帯大手ではソフトバンクが共通ポイント「Tポイント」と連携し、KDDIは電子マネーとポイントを組み合わせた「auウォレット」が小売店などで利用可能。格安スマートフォンを手掛ける楽天も、ネット通販などで使えるポイントと共通化させている。
こうした中、独自のポイント戦略を展開していたドコモも「様々なパートナー企業とコラボする」(加藤薫社長)方針に転換した。