“コーヒーバブル”で終わらせない 広がる選択肢、既存店はどうみているか (1/4ページ)

2015.5.5 07:02

オフィス街の一角に開校したUCCコーヒーアカデミーの東京校

オフィス街の一角に開校したUCCコーヒーアカデミーの東京校【拡大】

  • 「UCCコーヒーアカデミー東京」の趣旨を説明する上島達司UCCホールディングス会長

【早坂礼子の経済ウォッチング】ニッポンコーヒー戦争(3)

 豆の産地や淹れ方にこだわるサードウェーブコーヒーの人気やコンビニエンスストアの店頭で気軽に楽しめる100円コーヒーの浸透などコーヒーの楽しみ方の選択肢が広がっている。既存のコーヒーチェーン店は、こうした新しい動きをどうみているのか。

 “居心地の良さ”で対抗

 プロントは、サントリーとUCCグループが共同出資して1988年にスタートしたコーヒーチェーンだ。サラリーマンやOLなどをターゲットに首都圏のオフィス街などを中心に出店。同じ店が昼はカフェ、夜はバル(居酒屋)になる“二毛作方式”でスターバックスやタリーズなど他の大手コーヒーチェーンとは一線を画す独自路線を歩んでいる。

 同社の羽入隆之・事業企画部副部長は「新規参入組による競争激化で、うちの店のコーヒー販売は1日平均2~3杯ずつ減っています」と話す。

 テコ入れ策はふたつある。ひとつは商品の味。「サードウェーブ系は“豆本来の味を楽しもう”というスタンスだし、セブン-イレブンのコーヒーもすっきりとして苦くない」と分析。

このトレンドに沿って同社はこの春からどちらかというと…

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