「Wi-Fi(ワイファイ)(公衆無線LAN)使えます」-。最近、地下鉄の駅やカフェ、コンビニエンスストアなど、街のあちこちで公衆無線LANが使えるという表示を目にするようになった。外出先で高速のインターネットが使えるのは非常に便利で、利用するユーザーも多い。一方で、セキュリティー面で気をつけるべき点もある。(本間英士)
無線傍受の危険性
公衆無線LANは、外出先で無線の高速インターネットに接続できるサービスのこと。駅や商業施設など人が集まる場所に設置されるケースが多い。(1)NTTドコモなど携帯電話キャリアが提供するサービス(2)携帯キャリア以外の業者が提供し、コンビニや飲食チェーン店などで利用できるサービス(3)旅行者向けのサービス-などがある。
無線LANを家で使う際は、通常は暗号化キー(パスワード)により暗号化されているため、情報を盗み取られるリスクは低い。一方で、公衆無線LANの場合、多くのユーザーが使用できるようにパスワードを公開していたり、暗号化のレベルが低かったりするケースもあり、その場合、無線を傍受されて情報を盗み取られるリスクが存在する。