トヨタ自動車の2014年の世界販売台数(グループのダイハツ工業と日野自動車含む)が1000万台を突破することが確実になった。13年度では1000万台を超えたが、暦年ベースでは初。世界の自動車メーカーとしても初めてとなる。トヨタは15年の世界販売も、主力のハイブリッド車「プリウス」の新型車投入などでてこ入れし、1000万台超えを目指す見通しだ。
トヨタが24日発表した1~11月累計の世界販売は約930万台。12月の販売は80万台を超える見込みで、14年は1000万台突破が濃厚だ。景気の持ち直しに伴い市場が拡大した米国など海外が牽引(けんいん)した。国内も消費税率が引き上げられる4月までの駆け込み需要が底上げした。
ただ足元では国内販売が苦戦し、新興国販売にも陰りが見える。ライバルの独フォルクスワーゲン(VW)や米ゼネラル・モーターズ(GM)も肉薄しており、成長軌道を維持していくのは容易ではない。