「シャープ株で大損」と怨嗟の声 あまりにも評判が…片山氏ドタキャンの真相 (1/6ページ)

2014.12.14 07:07

中央モーター基礎技術研究所での“デビュー”がドタキャンとなった日本電産の片山幹雄副会長(右)と、出席見合わせを指示した永守重信会長兼社長

中央モーター基礎技術研究所での“デビュー”がドタキャンとなった日本電産の片山幹雄副会長(右)と、出席見合わせを指示した永守重信会長兼社長【拡大】

 日本電産の副会長執行役員に転身した元シャープ社長、片山幹雄氏の社外デビューが“ドタキャン”になった。11月、アナリスト向け事業説明会に登場する予定だったが、永守重信会長兼社長が「あまりにも評判が悪い」と出席見合わせを言い渡したのだ。片山氏は「液晶のシャープ」を実現させた技術者としての実績と、巨額赤字を招いた経営者としての挫折経験を買われたといわれるが、業界関係者は「何もしないうちから新天地の評価に影響するくらい古巣での失敗は根深い」と指摘している。(松岡達郎、織田淳嗣)

 「大損こいた」

 「憎しみを持った方の前で話すのはやめておけと言ったんです」

 11月18日、日本電産の中央モーター基礎技術研究所(川崎市幸区)で開かれた説明会で、永守氏は片山氏欠席の理由について、こう打ち明けた。

 片山氏は、シャープの技術顧問(フェロー)として天理工場(奈良県天理市)で技術指導などを手掛けていたが、永守氏から「やってみなはれ」と口説かれて8月末で退社した。

今回の説明会は、片山氏が日本電産に移って初めて公の場所に顔を出すということで…

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