電機大手8社の2014年9月中間連結決算が31日、出そろった。ソニーを除く7社が最終黒字を確保。15年3月期の通期見通しでは、日立製作所、東芝、三菱電機が本業のもうけを示す営業利益で過去最高を見込むなど、海外のインフラ事業を中心に「稼ぐ力」の回復を印象づけた。
「粗利益率が上がり、収益性の高いものにシフトが進んだ」
パナソニックの津賀一宏社長は31日の決算発表会見で、中間決算で営業増益になった要因をこう分析した。
同社は13年3月期まで通期で2期連続の巨額赤字を計上したことを受け、車載と住宅関連事業に経営資源をシフトする改革を推進してきた。
上期の住宅向けソーラー事業の好調も手伝い、15年3月期業績見通しでは、営業利益を前回予想より400億円多い3500億円(前期比14.7%増)に上方修正した。