東電、横浜・川崎の3火力をシェール専用に改良 22年度から発電開始 (1/2ページ)

2014.8.20 05:34

シェールガスにも対応させる東京電力の川崎火力発電所=川崎市

シェールガスにも対応させる東京電力の川崎火力発電所=川崎市【拡大】

 東京電力が横浜市と川崎市の計3つの火力発電所の設備を新型天然ガス「シェールガス」など軽質LNG(液化天然ガス)専用とする方針を固めたことが19日分かった。改良工事を2019年度から順次行い、22年度からシェールガスを使った発電を開始する。原発停止で火力発電用の燃料費が膨らむなか、安価なシェールガスの活用でコスト削減を徹底する。設備をシェールガス専用とするのは、国内では初めてとみられる。

 改良するのは横浜火力発電所の設備(各出力35万キロワット)8基と、川崎火力発電所の設備(50万キロワット)4基、東扇島火力発電所(川崎市)の設備(100万キロワット)2基。川崎については、16年度から17年度にかけて営業運転の開始を予定する新設の設備(71万キロワット)2基も、シェールガスなど軽質LNG専用にする計画だ。

 シェールガスは単位容積当たりの熱量が従来のLNGより低く、比重も軽いため「軽質」と呼ばれる。価格も従来のLNGより3割程度安いという。

燃焼装置や制御機能の改良工事

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