関電、再値上げを打診 今秋にも実施 原発再稼働見通せず (1/2ページ)

2014.8.19 05:37

 関西電力が電気料金の再値上げを行う意向を政府に打診したことが18日、分かった。電力業界は原子力発電所の長期停止に伴い、代替となる火力発電用の燃料費が増加、業績悪化が続いており、同社も再値上げが必要と判断した。今秋にも実施したい考え。再値上げが申請されれば北海道電力に続き2社目で、他の電力会社にも同様の動きが広がる可能性がある。

 関電の2014年4~6月期連結決算は、最終損益が290億円の赤字(前年同期は334億円の赤字)と低迷。1年前に稼働していた大飯原発3、4号機(福井県)の停止に伴い、燃料費は前年同期比15%増の2902億円と過去最大に膨らみ、業績の足を引っ張っている。

 八木誠社長は7月30日の記者会見で、再値上げについて「全体の収支状況を総合的にみて判断する」と述べるにとどめたが原子力規制委員会に安全審査を申請している大飯原発3、4号機と高浜原発3、4号機(福井県)の再稼働が見通せない中、再値上げは避けられないとの判断に傾いたとみられる。

景気の腰折れを防ぐためにも再値上げは避けたいのが本音

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。