2014.7.29 06:25
NTTが、東京・大手町の旧逓信ビル跡地に建設される再開発ビルへの本社の再移転を取りやめる方向で検討していることが28日、分かった。もともと旧逓信ビルに本社を置いていたが、再開発のため1区画離れた「大手町ファーストスクエア イーストタワー」に移転していた。コストを抑えるため本社は移転先にそのまま置き、再開発ビルはグループ企業の拠点に活用する案が有力となっている。
再開発ビルはツインビルで、2018年5月に完成する予定。NTTは入居の権利を持ち、地上35階・地下3階建てのA棟(延べ床面積19万9000平方メートル)に本社の入居を計画していた。
しかし「移転にはコストや手間が再びかかり、新しいビルには別のグループ会社が入った方が効率的」(NTT関係者)と判断し、計画の見直しに入った。ビルの完成まで4年あることから、慎重に検討した上で最終的な対応を決める。