国内販売額は2004年度以降、ほぼ右肩上がりで伸び、冬場の需要も下支えとなって10年度には4000億円台を回復。業界では「今後、猛暑にならなくても4000億円台は維持できる」(メーカー幹部)と楽観的な見方も出ている。
ただ、ここ数年は新ジャンルのヒット商品を生み出せていないのが各社の悩み。売れ筋はロッテの「爽(そう)」や「雪見だいふく」、明治の「エッセルスーパーカップ」、森永の「ピノ」、赤城乳業の「ガリガリ君」といった定番やその派生商品という状況が続いている。新たな需要の喚起にはヒット商品が欠かせず、各社は開発を急いでいる。