今後も総合居酒屋のような数百店規模の展開は前提とせず、毎年新たに1~2業態を開発、平成29年には全650店のうち4割まで比率を高める計画だ。
居酒屋の市場規模は平成4年の約1兆5000億円をピークに減少が続き、23年には1兆円を割り込んだ。いちよし経済研究所の鮫島誠一郎主任研究員は「店での飲酒機会が減る中、『せっかく行くならいい店に』という志向が高まっている。『デフレ型成長モデル』からの素早い転換が必要だ」と指摘する。
「ワタミ創業の原点に立ち返り、ゼロからの再出発を図りたい」と誓う桑原社長の手腕が注目される。