物価高に備える「電子マネー」お得な使い方は? 交通&流通、通信事業者も参入 (1/4ページ)

2014.5.28 11:00

 電子マネー市場が盛り上がりを見せている。ここ3年で決済総額は倍増して3兆円を超え、2012年の決済件数はクレジットカードの約3割に上るという。消費税が8%になったことで小銭の流通が増え、さらなる成長を見込む声が強い。交通系、流通系が主流だった電子マネー市場に5月から通信事業者が本格的に参入するなど選択肢も広がる中、消費者としては賢い利用法を見つけたい。

 交通系、流通系のメリット&デメリット

 「生活パターンに合ったことを選ぶのがポイント。貯まったポイントが利用しやすいかも意識すると良いでしょう」。カードを活用した節約に詳しい消費生活アドバイザー、丸山晴美さんが話す。交通系、流通系にそれぞれメリット、デメリットがある。

 首都圏の通勤者には欠かせないsuica(スイカ)、PASMO(パスモ)に代表される交通系カードは、昨年3月に10社が相互利用を開始。1枚あれば全国ほとんどの交通機関が乗り継げるようになった。さらに「増税によって電子マネーで支払う場合と現金で買う切符の値段が変わったことで新たな意味も出てきた」という。

 一方、「クレジットカードと連携したものでないとポイントが付かない。乗車ポイントも付かないケースが多い」ことが交通系のデメリットだ。鉄道やバスなど公共交通機関の利用者の間に行き渡り、頭打ちの感のある交通系に対し、伸びてきたのが楽天Edy(エディ)、WAON(ワオン)、nanaco(ナナコ)に代表される流通系カードだ。

「auユーザーならば必ず持ったほうがよい」

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