シャンプーなどヘアケア商品で日用品や化粧品のメーカーが大型の新ブランドを相次いで投入している。消費税率の引き上げによる買い控えをできるだけ抑えるとともに、ヘアケア市場で高いシェアを握るP&Gやユニリーバなど外資系の牙城を崩したいという国内勢の思惑も交錯。各社は付加価値を高めた商品で収益拡大を狙っている。
クラシエホームプロダクツが「いち髪」以来、約8年ぶりに投入した新ブランド「ディアボーテ HIMAWARI(ひまわり)」は、いち髪よりも価格は約2割高いが、2月の発売から2カ月で計画比20%以上を売り上げ、「4月以降も好調」(担当者)という。35歳過ぎから感じる髪のうねりやパサつきの原因となる毛髪の“ゆがみ”に着目し、毛髪内部の脂質と水分バランスを整えるヒマワリ由来の成分を配合した。
いち早く成果を挙げた新ブランドもある。コーセーコスメポートが昨年2月、約15年ぶりに投入した新ブランド「ジュレーム」は年間1000万本を販売する大ヒット商品となった。