日本のドライバーは工事渋滞などの「のろのろ運転」で自動運転を期待-。自動車部品大手のコンティネンタルと調査機関インファスが共同で昨年夏に日本で1000人を対象に自動運転に関するインタビュー調査を実施し、その結果を23日発表した。
まず自動運転を期待している状況として、道路などの「工事現場の通過」と答えたドライバーが65%と最も多く、「のろのろ運転」(63%)、「高速道路での長距離移動」(60%)が続いた。その一方で「日常運転」(41%)、「街中運転」(35%)などは半数を下回った。
自動運転の技術の一部とされる、衝突回避システムの認知度は84%だった。歩行者検知や横滑り防止装置などが受け入れられ始めると、自動運転の実用化が進むと分析している。
このほか、高速道路で交通渋滞時に自動運転機能を利用する場合、平均して34万円が追加費用として適正という結果も出たという。
コンティネンタル・ジャパンのクリストフ・ハゲドーンCEOは分析結果を受けて、「日本のドライバーのニーズは、数年の自動車技術の発展と合致している」と話した。