未来のトップユーチューバーから送られてくる動画をオプト社員が審査。評価された提供者には約2~3分の作品1本あたり5000円程度が支払われる。例えば「野球の投手経験者が投球フォームや手の動きをパーツごとに動画で提供。好評ならばシリーズ化して数万円単位での収入になる可能性もある」(米谷昌登オンラインビデオ事業本部長)という。現時点での動画数は200本程度だが、年内に2000本体制に引き上げる考えだ。
調査会社シード・プランニングによると、国内インターネット動画広告市場は、2012年の40億円から5年後の17年には640億円に成長すると予測する。
とはいえ、日本でトップユーチューバーと企業が組む動きは始まったばかり。「海外と比べると、VFX(視覚効果)の活用など技術的な部分で遅れている面もある」(石丸氏)
こうした課題を克服しながら動画制作者は確かな収入源として、企業も比較的低コストで訴求したい層に向けて販促できるツールとして活用。ヒット商品が増えれば、タッグを組む動きも加速しそうだ。(那須慎一)