ファンケルは前年同期比10%程度の増加と想定していた駆け込み需要の効果が、約30%に達した。「電話の受注件数だけでも20%増。受注件数・顧客単価ともに上がっており、まとめ買いが増えた」という。
12月期決算のポーラ・オルビスホールディングス(HD)では、最高級ブランド「BA」を展開する百貨店部門は3月に前年同月比で2倍程度の大きな伸びとなった。1万~2万円クラスのローションなど基礎品を中心に売れた。
「そもそも化粧品は、時期によって使う商品が異なり、キャンペーンのタイミングもあるので、駆け込み需要はそれほど発生しない」というのが、業界でのほぼ一致した見方だった。
想定外の結果に「消費税増税が、消費者を以前から欲しかった商品の購入に踏み切らせた」「前回の増税時と異なり、景気の良さが購買につながった」などさまざまな分析が出ている。