2014.4.20 08:22
カプコンのプレイステーション4向けゲーム「ディープダウン」のゲーム画面(?CAPCOMCO.,LTD.ALLRIGHTSRESERVED.)【拡大】
ゲームソフト大手のカプコンが、携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」向けソフト「モンスターハンター4」のヒットの影で、収益性の高いスマートフォン(高機能携帯電話)向けゲームでは大幅に出遅れている。
一部ソフトの開発中止などで50億円の特別損失を計上し、平成26年3月期連結業績予想は下方修正した。専用機でも欧米で好調な据え置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)4」に大作ソフトを出せておらず、「モンハン頼み」から抜け出せなければ苦境に陥る可能性が出てきた。
完成度追究の「プライド」があだに?
カプコンは「バイオハザード」シリーズなどで知られる日本を代表するゲーム会社。熱心にゲームで遊ぶ「ゲーマー」向けのゲームを数多く発売している。欧米のゲーム会社に技術力で差をつけられた日本企業の中で、任天堂などを除くソフト専業会社としては「孤軍奮闘」を続けており、ゲーマーの期待を一身に背負っている。
一方、スマホ向けゲームは気軽にゲームで遊ぶ「ライトユーザー」が対象で、重視されるのはゲームの完成度より「ユーザーにいかに課金させるか」だ。