マツダ、輸出依存脱却へ一歩 世界シェア小さくても生き残る戦略 (1/4ページ)

2014.3.20 07:00

マツダの世界生産台数と海外生産比率

マツダの世界生産台数と海外生産比率【拡大】

 為替変動に強いグローバルな生産体制の実現に向け、マツダが大きな一歩を踏み出した。今年初めに稼働したメキシコの新工場を拠点に北米や南米、欧州へと展開し、歴史的な円高に苦しめられる要因となった輸出主体のビジネスモデルからの脱皮を図る。国内で強化に取り組んだ品質改善やコスト効率化のノウハウも注入。2013年の生産実績が126万台と世界シェアが2%に満たない規模ながらも、大手と一線を画す戦略で生き残りを図る。

 日本上回る効率性

 「日本で作って世界に輸出するビジネスモデルが中心ゆえ、円高のたびに苦しい思いをしてきた」。山内孝会長は2月27日、メキシコ中部のグアナフアト州に建設した新工場の開所式の会見で、こう振り返った。

 リーマン・ショック後の需要低迷を受け、マツダは米フォード・モーターと折半出資する米ミシガン州の工場での自社生産を12年8月に終えており、全生産に占める国内比率は13年末現在で約76%と高い。

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