日本車勢、不況の欧州で模索続く 激しい値引き合戦、回復基調も収益性低く (1/4ページ)

2014.3.7 07:00

欧州自動車市場

欧州自動車市場【拡大】

 欧州自動車市場に薄日が差してきた。今年に入り欧州経済にやや勢いが出始め、新車販売が回復しているからだ。4日に開幕したジュネーブ国際自動車ショーで各社が披露したのは、販売促進につなげたい実用的な小型車や世界的に人気のスポーツ用多目的車(SUV)。近い将来の市場投入を見据えたモデルだ。ただ欧州の失業率は依然として最悪の水準だ。ウクライナ情勢も予断を許さない。今後の販売に不透明感が漂うだけに、各社の販売戦略が問われる。

 相次ぎ小型車投入

 「年末に向け回復していく。ただ米国、中国と違い、回復は緩やかな曲線を描く」

 日産自動車のアンディ・パーマー副社長は欧州市場をこう分析する。

 自動車市場調査会社JATOによると、欧州30カ国の自動車販売台数は2007年の1600万台をピークに減少の一途で、昨年は前年比1.7%減の約1235万台に落ち込んだ。

景気回復の証しとされるスポーツカーをホンダが「シビックタイプR」として展示

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。