それだけに、マルハニチロ問題に対する、各社の懸念は大きい。あるメーカーの担当者は、「問屋から店頭の売り上げが10%ほど落ちていると聞く」と不安を隠せない様子。ニチレイの発表会では、「質問は新商品のみに限らせていただきます」と、司会者が報道陣の質問に釘を刺す場面もみられた。
各社は「(異物混入)対策を改めてチェック」(日本製粉)するなどの安全対策にも着手する。流通大手幹部は、「冷凍食品は利便性だけでなく、安心・安全な商品であることが強みだっただけに、影響は未知数」としており、各社は早期の真相究明に期待を寄せている。