ホンダは19日、小型のスポーツ用多目的車(SUV)「ヴェゼル」を20日に発売すると発表した。ガソリン車とハイブリッド車(HV)があり、HVのガソリン1リットル当たりの燃費性能は27.0キロ。価格は187万~268万円。広い車内空間と上質感が特徴で、同日会見した伊東孝紳社長は「2クラス上の装備と質感を持った車だ」と自信を示しており、月間4000台の販売を計画している。
荷室や室内のスペースを広く設けたほか、運転席はスポーツクーペで用いられる操縦席のような独立した空間を確保した。スイッチを軽く引き上げるだけで作動し、アクセルペダルを踏み込むと自動解除する「電子制御パーキングブレーキ」機能を量産車にもかかわらず標準装備した。
コスト削減を図るため、主力小型車「フィット」、次期「シティ」と同じ車台(プラットホーム)を活用した。