トヨタ自動車は6日、同社を代表する大衆車「カローラ」のハイブリッド車(HV)を発売した。同社の小型HV「アクア」のシステムを活用し、ガソリン1リットル当たりの走行距離を33.0キロまで高めた。
価格はセダンの「カローラアクシオ」が192万5000円から、ワゴンタイプの「カローラフィールダー」が208万5000円から。昨年5月の全面改良からわずか1年2カ月でHVを追加した“早わざ”の理由やカローラHVの魅力を製品企画本部ZE主査の中村寛氏に聞いた。
--なぜカローラにHVを追加したのか
「昨年、11代目カローラを発売した当初は、1500ccエンジンに150万円がカローラの相場だと思っていたので、『アクシオ』で190万円を超える価格は高いと思っていた。ガソリン車で燃費を追求することを優先した。だが、予想以上に技術の先進性、燃費、環境性能に対するお客様の関心が高まっていて、(価格も)許容範囲だろうと確信が持てるようになり、1年2カ月で急きょ開発する運びとなった」