トヨタ自動車は6日、小型車「カローラ」にハイブリッド車(HV)を追加して発売した。同社の小型HV「アクア」のハイブリッドシステムを活用し、ガソリン1リットル当たりの走行距離を33.0キロまで高めた。1966年の初代発売以来、世界で4000万台を販売し、大衆車の代名詞ともいえるカローラに先進技術が搭載されたことで、HVの普及に一層はずみがつき、トヨタのHV戦略にとっても大きな転換期を迎えることになりそうだ。
「燃費のよいガソリン車を提供することがカローラの役割だと考えていたが、予想以上にお客さまの環境に対する意識が高かった」
カローラHVの開発を担当した製品企画本部ZE主査の中村寛氏は「新生カローラ」を前に、HV設定の理由をこう語った。
1年2カ月で開発
昨年5月に11代目となる現行カローラを発売したときにはHVを見送ったものの、“伏線”は張っていた。