パナソニック“脱家電”路線の衝撃度 松下翁の「水道哲学」は消えるのか (2/4ページ)

2013.8.10 19:04

「水道哲学」で知られる松下幸之助氏(右)と、“脱家電”を強化する津賀一宏社長(共同通信社)

「水道哲学」で知られる松下幸之助氏(右)と、“脱家電”を強化する津賀一宏社長(共同通信社)【拡大】

 このため、新中期計画では、売上高も利益も…と「二兎を追う」経営を実践してきた中村邦夫、大坪文雄両社長時代とは一線を画し、「量」を捨て「質」を重視する方針を打ち出したのだ。

 最大の柱は、赤字事業部をゼロにすることだ。

 最終年度の平成27年度に赤字事業部がなくなると、1300億円の収益改善につながるという。

 特に、テレビ▽半導体▽携帯電話▽回路基板▽光事業(光ドライブ・光ピックアップ)を5大赤字事業として「転地」を強化。具体的には、BtoC(消費者向けビジネス)主体のビジネスモデルからBtoB(法人向けビジネス)中心に舵を切るという。

 パナソニックは、系列販売店など内外の取引先に遠慮して明言を避けているが、「脱家電」路線は明らかだ。

 「寂しさ」も

 同社首脳は「もう家電メーカーではなく、企業の黒衣(くろご)でも良いと思っている」と打ち明けており、パナソニックのロゴが入った製品は少なくなるとみられる。

パナソニックが脱家電に踏み込まざるを得なかった背景

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