2013.7.11 06:25
東北自動車道の羽生パーキングエリアに設置される「鬼平江戸処」の完成予想図【拡大】
高速道路各社がサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の集客力拡大に向け、個性化を競っている。
東日本高速道路は10日、江戸をコンセプトにしたテーマパーク型のPAを12月に開業すると発表。中日本高速道路が伊勢丹を誘致するなど商業施設としての魅力アップにも力を注ぐ。
高速各社の料金収入は維持費や建設時の借金返済に充てられるため、業績向上にはSAやPAの収益力アップが欠かせない。各社は、こうした施設を「ドライブの目的地にする」ことで、新たな利用者を取り込みたい考えだ。
東日本高速道路は、約10億円をかけて東北自動車道の羽生PA(埼玉県羽生市、上り線)を改修。池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」の世界観を基に、江戸後期の町並みを忠実に再現したテーマパーク型PA「鬼平江戸処」としてオープンする。親子丼を考案したとされる鶏料理屋「玉ひで」(東京都中央区)と、くず餅などで知られる甘味処の「船橋屋」(江東区)が初出店する。