常温下の安定化に新技術 水素発電へ、千代田化工建設がデモプラント開設 (1/2ページ)

2013.6.29 08:00

 次世代エネルギーとして注目されている水素利用の技術開発が本格化している。ネックとなっていた常温下での水素の安定化技術が開発され、燃料電池車や家庭用燃料電池への応用も期待されている。

 プラント建設大手の千代田化工建設は大量の水素を安全に貯蔵、輸送し、エネルギーとして利用できる技術を実用化した。技術的には世界初の水素発電所への応用も可能になった。

 水素の輸送や貯蔵は極めて低い温度を保たなければ困難とされていた。新技術は、水素を他の物質に固定して常温常圧の液体にすることで状態を安定させる。使用時には白金を使った独自の触媒を使い、液体に溶け込んだ水素を取り出して利用する仕組み。

 新技術開発により、大量の水素利用に際しても特別な設備を作ることなく、既存の石油タンクなど低コストでの運用が可能になり、実用化にめどがついた。

 千代田化工は横浜市にデモプラントを開設、国内外の電力会社やエネルギー関連会社などと連携し数年内にも水素発電所を稼働させたい考えだ。

日本にとっては夢の技術

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