インドの二輪車市場で地場大手が高級車世界大手との提携に復活を賭ける。同国で二輪車4位のTVSモーターは、独BMWの二輪車部門BMWモトラッドと、排気量500cc以下の二輪車を開発することで長期業務提携を締結した。現地紙インディアン・エクスプレスなどが報じた。
両社の製品は現在、TVSが250cc以下、BMWが600~1600ccとなっており、製品ラインアップの拡充を図る双方の思惑が一致した。今後はTVSが2000万ユーロ(約25億5500万円)を投じてインドに生産施設を整備し、BMWが独ベルリンで開発・試験にあたる。両社は2015年までに別仕様の車種をそれぞれの販売網で売り出す方向だ。
TVSは1986年から続いた日本のスズキと資本提携を01年に解消して以来、開発能力の弱さから競争力が低下している。