NECが携帯電話事業の事業再編に向け、中国の聯想(レノボ)グループなどと交渉していることが29日、分かった。携帯子会社の売却を含めてパソコン事業で協業するレノボを軸に事業統合などを検討している。NECの携帯電話事業はシェアが低下し採算が悪化し事業の見直しが待ったなしとなっていた。
NECは、約7割を出資し携帯電話事業を担う「NECカシオモバイルコミュニケーションズ」の他社との統合や合弁会社設立などを検討。レノボを含めて交渉相手などを「さまざまな形のパートナーシップを模索」(NEC首脳)する。
NECの携帯事業は10年ほど前までは国内トップシェアだったが、スマートフォン(高機能携帯電話)登場以来、シェアが半分以下となるなど競争力を失っていた。