ホンダは15日、主力の中型セダン「アコード」を6月にも刷新し、ハイブリッド車(HV)専用モデルとして発売すると発表した。ガソリン1リットル当たりの燃費性能は、非公表ながら27~29キロになるとみられる。これまで開発を続けてきた2つのモーターを使う新しいHVシステムを採用する。
今回のHVシステムは走行状況に応じ(1)電動だけ(2)ハイブリッド(3)エンジンだけ-に最適に切り替わる仕組みで、「従来のハイブリッド車を大きく上回る世界最高効率を実現した」(本田技術研究所四輪R&Dセンターの島田裕央統括責任者)。
エンジンだけで走行する場合は、電動部分のバッテリーとの接続が完全に切り離されるので、無駄がないのが特徴だ。
また、他社のHVシステムは、EV走行に切り替わる際には、エンジンを逆回転させて停止させる仕組みだが、その必要もないので効率が良いという。