一方、迎え撃つホンダは今年の市場販売台数を215万台と予想し、自社の販売目標を155万台に設定。年内に5車種を順次投入するほか、新たな試みとして排気量500ccクラスを中心とする大型バイクの販売にも注力する方向だ。
現在、タイの二輪車市場で大型バイクの販売台数は年間1万台以下にとどまる。ホンダは今後の販売増を視野に入れ、6億バーツを投じて大型バイクの生産ラインを同国内に設置ずみだ。今年は販売3000台を目指して大型バイク専門店をプーケットなど3カ所に新設し、バンコク、チェンマイの既存店舗と合わせて5店体制で販売を強化する。
今年1月のタイの二輪車販売台数は前年同月比20%増の18万台で、ホンダが13万2100台でシェア73%、ヤマハ発が3万4900台で同19%だった。シェアの差が広がった形だが、ヤマハ発の巻き返しも必至で、今後、両社の販売合戦が熱を帯びそうだ。(シンガポール支局)