ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が据置き型ゲーム機「プレイステーション(PS)3」の後継機を年内にも発売することが7日、明らかになった。「PS4」として、米ニューヨークで20日に開く説明会で発表する見通し。
PS3は2006年に発売され、世界累計販売台数は昨年、7000万台を突破した。ただ、スマートフォン(高機能携帯電話)で移動時間にゲームを楽しむ人が増えたことなどから、初代PSやPS2と比べ、販売のペースは鈍い。
ソニーはゲーム事業を中核事業の一つに据え、てこ入れを進めている。PS4は他のユーザーとの交流機能を搭載するなど、ゲームの楽しみ方の幅を広げる。
また、ソニーが提供する映像や音楽コンテンツを楽しむツールとして位置づける。他の電子機器との連携を高め、ソニーグループ全体での相乗効果を出す。
日本や米国で、年末商戦に向けて投入する見通し。ライバルの任天堂は昨年12月、新型の据置き型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」を発売。ソニーも7年ぶりとなる新型機で巻き返しを図る。市場ではPS4待望論が根強く、同社株は7日、前日比70円高の1551円まで上昇した。